SSM(丸山ワクチン)とは?


●SSMの定義
SSM(SpecificSubstanceMARUYAMA。通称「丸山ワクチン」)の原型は、1944年、皮膚結核の治療薬として誕生。SSMは肺結核の治療にも好成績を示し、さらに結核菌と同属の原因菌によるハンセン病の治療にも応用された。1956年、丸山は結核やハンセン病の療養所ではガン患者がほとんどいないことに気づき、SSMによるガン療法の研究を開始した。主成分は、結核菌から抽出したアラビノマンナンという多糖体である。


●SSMの特長/作用
最大の特長は、長期にわたって使用しても副作用がほとんどみられないこと。
以下の3つの作用が認められている。

白血球に対する作用
SSMは、白血球機能賦活作用と白血球増加作用がある。白血球機能賦活作用として、マクロファージ活性・インターフェロン産生・CSF産生・IL-1産生・IL-3産生・IgG産生などを増強することが認められている。SSMは、生来備わっている免疫機能を補完しガン細胞に対する攻撃力を強化する治療法であり、「免疫療法」に分類される。

コラーゲン増殖作用
コラーゲンは正常な細胞・組織の周囲にある結合組織の主成分であるが、ガン細胞は過剰に分裂・増大するため、周囲の細胞・組織が傷害を受ける。また、ガン細胞自身は原発巣から離脱・転移のためにコラーゲナーゼを産生する。SSMはこの傷害部分を修復するためのコラーゲンとガン細胞周囲のコラーゲンを増殖させる。その結果ガン細胞はコラーゲンにより封じ込められ、増大・転移が困難となる。

細胞分裂に対する作用
ガン細胞は分裂速度が速いため、正常細胞に比較して細胞分裂に使用する酵素の活性が上昇するが、SSMはこの酵素活性を低下させる。
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●SSMの治療実績
1964年にSSMがガン治療の現場で用いられるようになって50年近い年月が経過した。2015年12月末日現在、SSMの治験は国公立の病院をはじめ全国の病・医院で実施され、SSMの投与を受けた患者さんの総数は399,787名に上る。

図は手術でガンを取りきれなかった患者さん126名を対象に、抗ガン剤のみの治療(Aグループ)と抗ガン剤とSSMの併用治療(Bグループ)の2群に分けて生存率を調べたものである。治療を開始して50カ月の生存率は、ワクチンを併用したグループは、抗ガン剤のみのグループより15.2%高く、これはワクチンを併用すれば1000人あたり152人の割合で延命効果があることを意味している。
胃ガン非治癒切除症例の生存曲線(Kaplan-Meier法)-解析II-
胃ガン非治癒切除症例の生存曲線
「基礎と臨床」Vol.17 No1 Jan '83より

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  丸山ワクチン
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